第1.ゼネラリストとスペシャリスト

法律事務所や弁護士のホームページはあまた存在する中、当事務所のホームページにわざわざお越し頂きましてありがとうございます。しばし自己紹介おつきあい下さい。

ゼネラリストとスペシャリストという言葉があります。

法律の専門家である我々弁護士の守備範囲はまさに森羅万象に及んでおり、その意味で弁護士はゼネラリストでしょう。

ただ、全ての物事に精通することは現実には極めて困難と思われますし、二兎追う者は一兎も得ずともいいます。実際のところ、一般に弁護士には専門領域或いは特に多く取り扱っている分野というものがある程度決まっております。

そして、当職(大越)は企業法務と訴訟事件とを特に重点対象として、スペシャリストに少しでも近づくべく日々研鑽しております。

第2.企業法務

当職は横浜出身なので横浜には今でも愛着を持っておりますが、司法修習後、地元横浜ではなく東京の法律事務所に就職しました。その理由は、企業法務を通じて経済の最先端に身を置き、そのような環境で我が国の発展に微力ながら寄与したいと考えていたところ、ご縁を頂いた事務所が企業法務専門だったからです。

ですから、企業法務は当職のいわば「原体験」であり、「存在意義」と言っても過言ではないと思います。そこで当職はこれからも弁護士である限り、企業法務にとことんこだわり抜くつもりです。

第3.訴訟事件

一般に「訴訟」とは、非常に深淵で独特の世界だと思います。

一方で、ある事件は、過去の事件と似ていることはあっても、背景事情を含めて全く同一の事件というものは存在しません。しかも憲法上、司法権の独立は保証されており、同一事案でも担当する裁判官によって判断が異なりうることとなります。このとおり不確定要素が様々絡み合っているのが現実の事件ですから、訴訟は水物であり、その結論を始めから完璧に予想することは極めて困難です。

他方で、当職の師匠たる弁護士の口癖は、事件には勝ち筋、負け筋という「筋」があるということでした。「訴訟は水物」と上記したところと一見矛盾するようですが、必ずしも矛盾するわけではありません。訴訟の結論を完璧に予想することは、極めて困難ですが、確率論とはなるものの、何となくこうなる可能性が高いということは指摘できます。ただ、この「筋」というものは理屈ではありません。経験を積むことでようやく認識できるかどうかだと思います。

お客様からご相談を頂くときに、それが勝ち筋であれば自信を持って駒を進めることもできます。しかし負け筋である場合も少なくはありません。負け筋なので勝訴判決を得ることは自ずから難しいのですが、それでも依頼者の方にとって出血や損失を最小限にする方法論は必ずあると思います。その方法を探すことも容易ではないのですが、これも場数を踏むことで何となく見えてくるものがあります。

のみならず、訴訟事件には様々な制度、手段、技術がありこれを効果的に使用することは容易ではありませんが、もしも巧く駆使できればそれは素晴らしい武器になります。

このとおり、「訴訟」は非常に荘厳で深淵な世界です。弁護士にも様々な考え方やスタイルがありますが、こと当職は「訴訟」を真剣勝負と捉えるとともに、職業的鍛錬の舞台でもあると確信しています。

当職はバッジを置くその日まで、休むことなく自らを鍛錬したいと思います。だからこそ、訴訟事件には誰よりも拘ります。そして、例え泥臭いと笑われることがあったとしても、依頼者の方々の利益を最大限に実現することを目指してがむしゃらに全力で取り組んで参ります。

第4.最後に

お忙しいところ、ここまで長文をお読み頂きましてありがとうございました。

如上のとおり、当職は企業法務と訴訟対応を業務の中核と位置付けておりますが、それらのみならず、離婚、親族・相続、交通事故等々個人の方々のご依頼ご相談も幅広くお受け致しております。また、他の弁護士は勿論、会計士、税理士、弁理士、司法書士、社会保険労務士、行政書士などの他士業とも連携しており、さらに幅広いご相談に対応することが可能です。

何なりとお気軽にご相談ください。